1986年「合掌仏」


今年に入って 突然 石屋さんから電話があった、
25年ぶりだった。
この木彫仏に 金箔を貼ってもいいか・・? 
とのこと・・・
そもそもこの木はお寺の墓地に生えていた榎の木で、
墓石移動に伴い整理されたが 
いつの日か形にしてお寺に納めたいと 
石屋さんがとっておいたものだそうな、
何年石屋さんの作業場に寝かせられて
いたものか分からないが、
この木と対面した時は相当痛んでいて 
素手でもボロボロとくずれた。
そういうところは全部削り取って 
残った木の形に添って彫ったから
自ずと左右対称にならずに
済んでかえって良かったかもしれない・・・
もう自分の手を離れてお寺さんのものだし、
木の痛みを防ぐには金箔も効果的かもしれないし、
どうぞそちらの計画で、と言った。
すでに変身しているらしい!!
まだ見ていない・・・


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